いつまでも手放せないでいる執着や思い込みについてのカードリーディング【B】
恋人や婚約者、配偶者、親友などの大切な存在があなたの元からいなくなり、心が酷く傷ついている状態です。
喪失感に打ちひしがれ、悲嘆に暮れているのではないでしょうか。
ただ死別したわけではないため、「もしかしたらもう一度……」と儚い望みを手放しきれないでいます。
あなたは絶望しながらも、その関係が完全に終わってしまったことを認めきれていないようです。
再び縁が結ばれることを期待して、毎日のように全身全霊で天に祈りを捧げていたり、どうにか明るい未来を聞き出そうと、あれこれの占いにすがるようなこともしていたりするかもしれません。
少しでもそこに希望を見つけたとき、あなたの心には明かりが灯るでしょう。
それは、「自分の心を癒やし満たしてくれるのはやはりその相手だけであり、その相手と共にいるということなのだ」と、改めて感じさせてくれる光です。
それを完全に失ってしまったら、とても生きてはいけない。
大袈裟ではなく、本当にそう感じているのではないかと思います。
ですが、それはあなたにとって事実であっても、真実ではありません。
あなたが執着を手放せないでいる最たる原因は、そもそも手放そうとしていないところにありそうです。
手放したら死んでしまうと思い込んでいるのですから。
我が身に起こった悲劇を未来のポジティブなイメージで書き換えようと躍起になっている限り、あなたは執着を手放せないでしょう。
あなたの自我意識においては受け入れがたいかもしれませんが、この喪失体験はあなたの魂が承知したうえで起こったことです。
新たな人生を始めるためのリセットであり、決してあなたを悲しみと幻想の中に留まらせるために招いたことではありません。
あなたの人生には、ほかにも多様な選択肢があります。
「その人しかいない」という思い込みを反芻するのをやめて、現実にしっかり目を見開いてみれば気づけるでしょう。
新しい選択の中に、あなたがその人と一緒にいたのでは味わえなかった体験、出会えなかった存在、発見やときめきがきっとあるはずです。
執着を手放した経緯があればこそ、一層深くそれらを堪能できるということもあるかもしれません。
それらが用意されているのですから、涙と共に暮らすのはもうやめにしましょう。
「今」に意識を完全に移して、周囲をよく見渡してみてください。
あなたが幻の夜空を眺めている間に、現実世界ではすでに朝日が昇っています。
… ∞ …
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