セルフリーディングのスプレッドでも、「現状」は必要?

カードの読み方,考察・所見オラクルカード,タロットカード,架空リーディング

自分の現状なんて、カードに訊かなくてもわかってるから要らないでしょ、と思いますでしょ?

でも、人の現状って一言では語れないものですよね。
「カードに質問したいことに対しての現状」として絞り込んでも、そこにある心境や環境は意外と多面的だったりします。

たとえば、Aさんというキャリアウーマンがいるとしましょう。
彼女は中間管理職に就いていますが、一人の男性上司と折り合いが悪く衝突が生じています。
そんなとき、Aさんに他社から引き抜きの声がかかりました。

彼女は悩みます。
今の職場はその上司さえいなければ、何の不満もない。
ヘッドハンティング先の企業は、今よりやや待遇が劣る。
勤め先を変えるか。それともこのまま留まるか。う~ん。

では、ここでタロットから1枚引いて、Aさんの現状を読んでみましょう。

ペンタクルの8(正位置)

仕事やお金を表すカードです。
Aさんの実力は安定したものになっていますが、伸びしろもまだあります。

別のカードも引いて、比較してみましょう。

正義(正位置)

理性的に公平な判断を下そうとしています。

ワンドの2(逆位置)

急な展開にとまどい、決断できないでいます。

悪魔(正位置)

現在の職場に離れがたい魅力を感じています。

……という具合に、出てくるカードによって焦点の当たる部分が違ってくるんですね。

今度は、この現状に対するアドバイスカードを1枚引いてみましょう。
こちらはオラクルカードにしてみます。
(画像はアフィリエイトによる合法転載です。)

先程引いた現状を表す4種類のカードに、それぞれこのアドバイスカードを組み合わせて読むと、どんな風に違いが出るか確かめてみましょう。

ペンタクルの8(正位置)

Aさんの実力や給料は安定したものになっていますが、伸びしろもまだあります。
現在は部下を育てつつ、自分自身も成長している途中でしょう。
彼女は「キャリアだけでなく、人間性も高める」という観点で判断するとよさそうです。
もしかすると折り合いの悪い上司と調和する方法を見出すことも、その一つかもしれません。

正義(正位置)

Aさんは立場上、男性と対等に接することが多く、それゆえにロジカルに物事を考え、処理する傾向が強いのかもしれません。
しかし、このアドバイスカードは理性ではなく情を感じさせます。
理論理屈よりも人情や愛情を重んじることで、解決のヒントを得られるのではないでしょうか。

ワンドの2(逆位置)

急な展開にとまどい、決断できないでいます。
しかし、Aさんがこれまで努力を積み重ねてきたのは、その先に実現したい目標や理想があったからではないでしょうか。
とすると、安易に転職してしまっては、後悔が残るかもしれません。
改めてビジョンを確認し、それが転職先でも叶えられるのかどうか考えてみることが、判断材料の一つとなるでしょう。

悪魔(正位置)

現在の職場に離れがたい魅力を感じています。
が、そこには、「会社が私を離してくれなくって」「この部下の面倒をみられるのは私だけ」「私がいなければこのプロジェクトは成功しない」といった自尊心が潜んでいそうです。
Aさんは自身に「自分がいなくなっても業務に支障が生じず、みんなが快く送り出してくれるとしたら転職するか」と問いかけてみるとよいでしょう。
魅力の正体を知ることが、決断のファーストステップになると思います。

……という具合に、同じ人物の同じ質問で、同じアドバイスカードを引いても、現状のカードが違うと解釈が変わってくるんですね。
(似たような内容になることももちろんあります。)

それと、現状のカードを踏まえてリンクさせながら読み取っていくので、単体で引いたときよりも、具体的で説得力のあるアドバイスになります。

ここでは架空の人物を例にしましたが、実在の自分自身についてであれば、もっと穿ったリーディングも可能でしょう。
セルフリーディングだからこそカードの本意がわかる、ということもよくあることです。

さらにもう一つ利点を挙げるなら、ピントのズレが一目瞭然ということでしょうか。

オラクルカードだと比較的幅広く解釈できるのでそうでもないですが、タロットはかなりタイトに情報が出てくるので、現状にマッチしていないカードの場合は、それとすぐにわかります。

おそらくそういうときというのは、自分のピントが合っていないと思うんですね。
無理して解釈しなければ現状にフィットしない、無理しても合わないなら、引いたカードが間違っているんじゃないかと。
つまり、その回は信憑性が低いってことになります。

「現状」が事実と適合しているからといって、必ずしも全体のリーディングが適切であるとは限りませんが、「現状」をピント合わせの目安にすることで、正確性を高めることはできそうです。

最後にまとめてみます。

🔮「現状」の設定には…

  • リーディングの具体性や説得力が増す
  • 信憑性が低いリーディングへの妄信を回避できる
  • リーディングの正確性が高まる

といったメリットがあるので、特に理由がないなら省略しないほうがよさそうです。