リーディングメッセージはハートで答え合わせ

考察・所見オラクルカード

 

オラクルカードは答えをくれるもの。
そう思っている方は少なくないでしょう。

しかし、「本当の答えは自分の中にある」「本当は自分が答えを知っている」ともよくいわれます。

それが真実だとしたら(きっと真実ですが)、オラクルカードの役割とはいったい何なのでしょうか。

私はこう考えています。

オラクルカードの示してくる答えは、生徒がテスト用紙に書き込むそれにすぎず、真の答えは模範解答用紙に書かれているそれである、と。

つまり、オラクルカードを引くという行為は、自分のハートとの答え合わせであるということです。

そう考えると、オラクルカードが時に誤った答えを寄越してくるのは無理からぬことだと納得できますし、それを「誤っている」と感じるのは、漠然とではあっても既に正しい答えに気づいているからだと判断できます。
(多くの場合は、「誤っている」というより「違和感がある」という感覚ですが、いずれにしてもそれがハートの答えからずれたものであることを示していることには違いありません。)

出てきたカードのメッセージを絶対視してしまっていると、自分の神聖な感覚は麻痺し、自分自身への信頼も失われていきます。
やがて、力を持っているのはカードのほうであり、自分は無力なのだとすっかり錯覚してしまうでしょう。
依存症はそうやって起こるものなのかもしれません。
生きる力を得たいがためにカードを引いているというのに、これでは本末転倒です。

メッセージそのものよりも、引いた瞬間やメッセージに触れたときに訪れる自分の感覚を重視する。
腑に落ちるメッセージばかりを大切にするのではなく、なぜだか強く反発を覚える内容に対し、その理由(例えば恐れ)にも気づいていく。

そんな風に感覚を丁寧に観察し、必要であれば内観や掘り下げを行うきっかけとして活用するという姿勢で付き合っていけば、どれほどカードを引いても依存心が誘発されることはないと思います。
そればかりか、感覚はいっそう鋭敏になり、真の答えに辿りつきやすくなるのではないでしょうか。

 

【追記】
具体的な観察方法について書きましたので、あわせてどうぞ。
本当に必要なメッセージを上手に受け取るためのポイント

#メッセージを受け取る前に #検索除外