最強のメッセージは自分からのメッセージ!?
人は何かに苦しんでいるとき、「私は、〇〇に苦しめられている」と認識しがちであるように思います。
苦痛が長期に渡っている場合は、特にそうかもしれません。
私は、〇〇に苦しめられている。
この表現を文法的に見てみましょう。
これは「受け身」の形になっています。
今、「受け身」という文字を見てピンときた方もいらっしゃるかもしれません。
そうです。これは人生に対する姿勢も表しています。
この受動的な表現には、被害者的な印象を感じませんか。
裏を返せば、〇〇を加害者として扱っているといえるでしょう。
たとえ本人にそういう自覚がなかったとしても、「私は、〇〇に苦しめられている」と表現した時点で、被害者―加害者の構図が知らないうちに出来上がっているということです。
このフレーズを唱えることは、「私の人生は私の意志の及ばないところで展開していて、私はそれに翻弄されて生きるはかない存在だ」というメッセージを自分に送りつけていることにほかなりません。
そしてこのフレーズを何度も反芻するうち、潜在意識に定着し、ますます構図どおりの人生をつくっていくという寸法です。
オラクルカードの解説では、しばしば「信念」という言葉が用いられますが、手放すべきものとして扱われる場合においては、「自分を束縛している考え方や主張」を意味します。
そのなかには上記のような無自覚の観念もあるかもしれません。
オラクルカードがどれほど希望に満ちたガイダンスをくれたとしても、自分からのメッセージ(信念)には到底敵わないでしょう。
アドバイスどおりに行動しているのに、人生がまったく好転しない、苦痛が減らないというときは、自分からのその強力なメッセージにかき消されていないか確かめてみるとよさそうです。
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