本当に必要なメッセージを上手に受け取るためのポイント

カードの引き方,考察・所見オラクルカード

この記事は
の詳解として書いたものです。
未読の方はあわせてお目通しください。

 

メッセージを自分にとって最大限有効なものとするためには、さまざまなポイントがあります。
この記事では、それらを思いつくまま列記しました。
(私の主観に基づくものですので、感覚的にフィットしないものは、無視したりアレンジしていただいたりしてかまいません。)

これらは、占い中毒・依存症を避けるためのコツでもあります。
日常的にオラクルカードを使い、アドバイスに従っているのに全く人生が好転しない、自分を変えられないという方は、積極的に取り入れてみると、効果を感じられるかもしれません。

 

1.受け取る前の状態を整えておく

いくらカードを引いてもしっくりこない、矛盾した回答が出てくるという場合の多くは、おそらく準備不足です。
カードを選ぶときの自分の状態は、カードにダイレクトに影響します。
体も心もすっきりしていて、リラックスしつつ集中できている状態がベストです。

 

質問を整理しておく

これは本当に重要なポイントです。
以下のような問い方をすると、カードが戸惑って、曖昧あるいは的外れな回答を示しがちなので注意してください。
(例)「転職したいけれど不安があります。今の職場もなかなか離れられません。どうしたらいいですか?」

思考がぐるぐると巡っているばかりで、いつまでも回答に辿り着けないときの典型的な例です。
もし自分が誰かにこう相談されたらどうでしょう。
逆に「つまりあなたはどうしたいの?」と聞き返したくならないでしょうか。
たぶんカードも同じです。

まず、転職したいのか、したくないのかが明確ではありません。
なぜ転職を考えているのかもわかりません。
このような場合は、先に自問をしてカードへの質問文を吟味しておくことが大切です。

仮に、「今の職場よりも好条件の職場が見つかるなら転職したいが、見つからないなら仕方ないから今のままでいい」というのが、例文の趣旨だとしましょう。
これだけ読むと、転職エージェントに頼ったほうがよほど現実的に解決できそうに感じられますが、あえてオラクルカードから回答を聞き出したいのなら、自問をして、本当の願いを突き詰めていく必要があります。

「より好条件の職場に移りたいのはなぜなのか?」
単に収入を増やしたいだけなら、何も転職にこだわることはありません。
可能なら副業してもいいし、仕事以外でもお金を得る方法はいろいろあります。

そうではなくて、「現在は果たせていない社会的な自己実現を達成し、それに見合った対価もほしい」と思うのなら、「それを叶えるためにはどうすればいいですか?」と訊けばよいのです。

この時点で、「本当の望みはこれか」と、ハッとすると思います。
同時に「見つからないなら仕方ないから今のままでいい」という潜在的な願いが、ずっと叶い続けて今の現実を創ってきたこともわかるはずです。
この気づきは、カードのメッセージよりも質問者の心を大きく変える可能性があります。
どうかすると、もうカードは必要ないくらいです。

もう一つ付け加えるなら、転職しなくてもその願いは叶えられる可能性があるということ。
天は、実に実に、人知を超えた奇跡をいともたやすく運んでくるものです。
選択肢はこれしかないという思い込みを捨て、質問から条件を外してしまうと、より核心に迫った回答が得られるでしょう。
この場合なら、「転職」という言葉を使わず質問して、カードが「転職しなさい」とアドバイスしてくるかどうか見てみるとよいと思います。
もしかすると、今の自分が思いもつかない道を示してくるかもしれません。

 

 質問の回答をもっていそうなカードデッキを選ぶ

直感に優れていて、デッキの種類に関わらずリーディングできるという方以外は、これも欠かせないポイントとなります。

たとえば、ギャラクティック・ルーツ・カード・リブートに恋愛や結婚のことを訊いても、対応する回答(カード)を持っていないため、まず適当な答えは返ってこないでしょう。

ならばロマンスエンジェルオラクルカードを使えばいいのかというと、そう単純な話でもありません。
人間関係のなかでも、パートナーシップに関わる問題には、自分のエゴがとりわけ相手に強く反映されているため、自分を愛せないでいるうちは必ず苦しみがついて回ります。
たとえ相手がベストパートナーだとしても同じです。
よって、根本的な苦しさから解放されるためのアドバイスを求めるのなら、別のデッキのほうがふさわしいということになります。

また、イエス・ノーで答えてほしい、慰めがほしい、願望成就を阻害している潜在意識(エゴ)を指摘してほしい、エゴを超越し覚醒するためのアドバイスがほしい等、自分が求める回答の次元によっても、適切なデッキは違ってきます。
イエス・ノーなら占いのほうが得意でしょうし、慰めがほしいならエンジェル系のカード、エゴに関することなら、アンサー・イズ・シンプルオラクルカードバッチフラワー・オラクルカード、先述のギャラクティック・ルーツ・カード・リブートなどが適当です。

 

 感情を静めてニュートラルにする

イライラ、もやもやしているときは、的確でないカードを選びやすいので、できるだけニュートラルになるよう調整することが大切です。
「このような結果であってほしい!(あってほしくない!)」という気持ちが強い場合は、その心がそのまま反映されてしまうおそれがあるので注意します。

 

 気持ちを謙虚にする

神聖なものを前にしたときの敬虔さを心の中に呼び起こしましょう。
神社や教会などで祈っているときの気持ちを思い起こすと、イメージしやすいと思います。

 

 頭がすっきりしているときに選ぶ

私の場合、眠気を催しているときはピントが狂います。
飲酒はしないのでわかりませんが、避けたほうがよいかもしれません。

 

 体が疲れていないときに選ぶ

おそらく体が疲労しているときも適当ではありません。
疲れを癒やしてから、臨んだほうがよいと思います。

 

 霊的エネルギーをクリアにしてから選ぶ

エネルギーワークが得意な方は、事前にクリアリングしておくことで、選択精度が格段に向上するはずです。

 

 選べないという感覚を尊重する

オラクルカードがもっているメッセージは限定的なものなので、必ずしもそこに回答があるわけではありません。
選べない感覚を無視し続けると、確実に直感力が衰えていくので注意しましょう。

回答が存在していたとしても、まだ受け取る時期ではない、あるいは永遠に必要がないということであれば、「ピンとくるカードが1枚もない」と感じるのは当然のことです。
無理にどれかを選ぼうとしていないか、しているとしたら何がそうさせているのか、カードを引くより先に自分の内側を見つめ直すほうがよいと思います。

 

2.メッセージに触れたときの内側の動きを観察する

リーディングメッセージはハートで答え合わせ」にも書いたとおり、メッセージは真の答えを自らのうちに見出すきっかけとして使うものであるというのが私の持論です。
ただ見たり読んだりするのではなく、自分の心や魂がその言葉に対してどう反応をしているのか、丁寧に観察してみましょう。そこにこそ真の答えを知るヒントがあります。

 

  メッセージに納得はしたけれど腑には落ちていない場合

理由はいくつか考えられます(一例です)。

  • 霊的にハイレベルな話で、現状では理解が及んでいないから。
  • エゴにとって好ましいというだけで、真の回答とは違うから。

前者の場合は自覚があると思うのですが、後者の場合はエゴが優勢になっていると、信じたいという気持ちが先走ってしまい、盲目的になりがちです。
結局、願望を強化しただけで終わってしまいますので、注意して観察してみましょう。

 

 メッセージが深く腑に落ちた場合

頭で納得するのとは違い、腑に落ちるときというのは、まさに文字通り体の奥へと染み渡っていくような感覚になるものです。
特に高次元の真理に触れた際、理解はできないのに腑に落ちたという現象が起こることもあるでしょう。

私の場合は、腑に落ちた=真実というわけでもないのですが、そこを基点にしてより深い気づきを得られることがあるため、神託として大切に受け取っています。

 

 メッセージに何も感じない・違和感がある場合

選択しているカードが不適当なのかもしれません。
コンディションを整えてから選び直してみましょう。
それが本当に必要なメッセージであれば、同じカードかほぼ同趣旨のものが出てくるはずです。
(※物理的な要因によっても、同じカードが再登場することがあるので注意。)

また、うまく解釈ができていない、解釈しようとしていないのが原因ということもあるでしょう。
例えばベビー・オラクル(※私製オラクルカード。利用停止中)のような暗喩の多い短文の場合、読んでもすぐにはわからないことがあると思います。
じっくり向き合って解釈するという姿勢がないと、出てくるカードが矛盾し、たとえ整合性があったとしてもやはり理解ができず、何も得るところのないまま終わってしまうことが少なくありません。

コンディションが良好で、確信をもって引いたカードであれば、ほぼ間違いなく自分が受け取るべきメッセージです。
まずは、カードを見た瞬間にもたらされたインスピレーションを最優先しましょう。
たとえカードの内容と無関係であっても、方向性が逆であってもです。

インスピレーションが得られなかったときは、カードをじっくり眺め、何を伝えようとしてくれているのか、頭ではなくハートで波長を感じてみます。
それでもどうしてもわからなければ、補助カードを引いて、解釈の手助けとしましょう。
追加で引くのは、基本的には2枚程度で十分だと思います。

私の経験では、1枚のカードで伝えきれないメッセージだった場合は、必要な分だけジャンピングカードが出たりします。

 

 メッセージに苛立つ場合

わかりやすいエゴの反応です。
図星・的外れに関わらず起こる現象で、「観念(思い込み)」が刺激されている状態といえます。

メッセージそのものにイライラする場合もあるでしょうし、拙ブログであればメッセージを作成した管理人に腹立ちを覚える場合もあるでしょう(後者は主に劣等感の強い男性)。

内観やセドナメソッドなど、解消する方法を知っている方には絶好のチャンスです。ここぞとばかりに実行して身軽になりましょう。
必要を感じるのなら、掘り下げも効果的かもしれません。

そういう方法を何もご存じでなく、知りたいとも思われていない方は、メッセージから静かに離れることをおすすめします。
無理矢理に受け取る必要はありません。

 

 メッセージに落ち込む場合

占い的な要素が強いリーディングの場合、期待外れの結果だったと落胆することがあるかもしれません。
そういうときは、穏やかに自問自答してみましょう。
恐れを感じると本心を話さなくなりますので、決して問い詰めたりはしないでください。
文字として書き出してみると客観視できて効果的です。

(例)「私が期待していた結果は何?」→「運命の人と結婚できる」→「なぜそれを期待していたの?」→「幸せになれるから」→「なぜ幸せになりたいの?」→「今の生活は不幸だから」→「不幸だとなぜダメなの?」→「辛いから」→「辛さを解消する方法は、運命の人との結婚以外にはないの?」…という風に探っていくと、「自分が幸せになるためにはそれしかない」=「狭い視野での思い込み」と気づくかもしれません。
あるいは、どうやら自分には「この辛さから逃れたい」という強い思いがあるらしい、いるかどうかわからない運命の人を待ち焦がれるより、これを直接解消したほうが手っ取り早く確実に幸せになれると、新たな視点を得られるかもしれません。

もちろんこれは一例です。テンプレートでも手本でもありません。
質問を工夫しながら、自身に根気強く問いかけ、耳を傾けてみましょう。
本当の答えをもっているのも、それを隠しているのも自分自身です。#

#メッセージを受け取る前に #検索除外