カードから同じようなアドバイスばかり受け取っているけれど実行が難しいとき
同じ質問でセルフリーディングを複数回行った際、全く同じカードやほとんど同義のアドバイスばかりが出てくることがあるでしょう。
素直に判断すれば、「自分が受け取るべきメッセージだからブレがない」ということになりますが、
1 カードのシャッフルが甘い
2 アドバイスを妄信している
といった理由によっても、似たようなアドバイスになることがあるため、カードの連続性だけを見て信憑性のあるメッセージだと断定するのは早計です。
なお、リーディングの間隔が短すぎることによって、同様のアドバイスが連続する場合については、言わずもがなですので、ここでは触れません。
1 2 に該当していたときは、以下の方法でリセットしてみましょう。
1 カードのシャッフルが甘い
全く同じカードが連続して出ているなら、物理的な要因をまず疑いましょう。
参考: 繰り返し出るカードのメッセージは特に必要なもの、って本当?
絵柄が見える状態でシャッフルするとよくわかるのですが、シャッフルの仕方やカードの材質によっては、塊で移動しているだけで意外とうまく交ざっていないものです。
ディールシャッフルを使うと、満遍なく交ざりますし、エネルギー的にもリセットされやすいと思います。
2 アドバイスを妄信している
これはちょっと曲者で、自覚がないことも多いかもしれません。
初めに受け取ったメッセージが(ポジティブであれネガティブであれ)自我の気に入るものだった場合や、たまたま同じ内容が続いたことで「このメッセージは正しいに違いない!」「強く訴えかけてきている!」と思い込んでしまった場合は、以降も同内容のカードを無意識で選んでしまったり、似たような解釈をしてしまったりといったことが起こります。
この場合は、再リーディング前に、予想を完全に手放したニュートラルな意識状態にしておくことが非常に重要です。
前回までのメッセージは、いったん忘れてしまいましょう。
まっさらな気持ちで引き直したら、全く違うアドバイスが出てくるかもしれません。
主な理由としては、次の二つが考えられます。
- 本当はできないのではなく、やりたくないから。
- カードの解釈が不適切だから。
たとえば、離婚を切望している人がいて、「どうすれば離婚できますか?」という質問でカードを引いたところ、
■ 手放し
■ 勇気
■ 変容
を意味するものばかりが何度も出てきたので、
という意味に解釈したけれど、その勇気をもつことができないので困惑している、としましょう。
自我(エゴ)は言い訳の名人なので、実行が困難な理由をまことしやかに並べ立てるのが得意です。
「自分はいいけれど、片親になったら子供がかわいそうだし」「シングルで子供を育てるためには、費用が足りないし」などともっともらしいことを言い、自分を説得し続けます。
しかし本当は、「事あるごとに『あの子は片親だから』と言われて、自責の念にかられそうだから嫌だ」「シングルで子供を育てようと思ったら、日課の昼寝を返上して、身を粉にして働かなきゃいけないから嫌だ」というような“私を犠牲にしたくない”という保守的な考えが、実行させないでいるのかもしれません。
だとすれば、実行が困難なのではなく、実行する気がないというのが真実です。
同じ人を例にとって、「カードの解釈が不適切」であるパターンについて考えてみましょう。
カードが伝えてきた「手放し」「勇気」「変容」に対する解釈は、
よりも、
が適切かもしれません。
変容を求められているのは、生活ではなく質問者自身であると解釈し直せば、アドバイスのベクトルは全く別のものになります。
とはいえ、リーディングが正しいかどうかの判断は、難しいこともあるでしょう。
そういうときは、質問の切り口を変えてみるのも一つの方法です。
この人の場合なら、どうしても離婚ができないと思っているわけですから、「なぜこんなに望んでいるのに状況が整わないのか?」という質問をしてみてもよいと思います。
・現状
・原因(阻害しているもの)
・アドバイス
などでスプレッドを作成してみれば、多角的かつ具体的に掘り下げていくことができるでしょう。
この方法は、メッセージをおおよそ推定できている場合や、自分の都合のいいように解釈しがちな方にもおすすめなので、試してみてください。