カードのメッセージに従っているのに、効果や変化が感じられないのはなぜ?③【言われたとおりにできていないから】

考察・所見オラクルカード

 

考えられる原因 その3
言われたとおりにできていない
A

「自分を愛しましょう」「手放しましょう」「許しましょう」 。
こういった抽象的なメッセージは、アドバイスとして十分に機能しないことがあります。

いずれも目に見えることではないので、やっているつもりで実際はできていない、しかしそれと自覚していないということもあるでしょう。


☆考えられる解決法☆

言われたとおりにできていないとき、上記のメッセージの例でいうなら、「自分を愛せていない自分」「手放せていない自分」「許せていない自分」を日常のさまざまな場面で発見することになるでしょう。
それが「できていない」という一つの目安になるかもしれません。
自分を注意深く観察していればわかると思います。

使用するカードデッキを、具体的な行動示唆を多様に含んだもの、自分の霊的レベルに合ったものにすることも大切です。
いくら真理であっても、あまりに背伸びしたものだと、ちんぷんかんぷんですし、逆に目覚めに近い状態にあるならば、二元的なアドバイスはあまり役に立たないでしょう。

カードのいわんとしていることがよくわからないときは、「もっとわかりやすく教えてください」とお願いして、カードを追加して引いてみる方法があります。
このとき、そのメッセージの掘り下げに適した別のカードデッキを使うのも効果的です。
特化型のカード「crazy sexy LOVE NOTES」(自愛用)、「LET GO」「The POWER of SURRENDER CARDS」(手放し用)などを使って、より絞り込んだガイダンスをもらうのもよいかもしれません。

B

「手放しましょう(Let Go)」というアドバイスを意識しすぎて、今度は「手放しに執着する」という事態に陥ることもありがちかと思います。


☆考えられる解決法☆

「Let Go」というメッセージは、「執着を捨てる」こと、言い換えれば、問題と感じている対象を自分の気に入るようにコントロールしようとするのをやめることを意味します。

「こうでなければならない」「こうあってくれないと困る」としがみつくのが執着ですから、それを捨てた時点で自動的にコントロールを手放せているでしょう。
ところが、この執着を捨てきれないでいると、さらに新たな執着が生まれることがよくあるのです。

「Let Go」は、執着を悪とみなしたものではありませんが、捨てろと言われた時点で、自我は「よくないものなのだ」と勝手に判断します。
そして、執着を敵視してそれをもたないよう厳しく見張り、まだ握りしめている気配を見つけようものなら、「手放せていないじゃないか」と責め立てます。
一方、握りしめているほうの自我は、監視されていることにうんざりし、やがて手放しているふりをし始めます。

こうした自我と自我の攻防は、一瞬のうちに行われていたり、長期に渡る場合でも無意識のうちに繰り広げられていたりすることがほとんどなので、内観を怠っているとまず気づけません。

まずしっかり意識しておきたいのは、執着は悪ではないということです。
握りしめていると苦しい。
苦しいから手放す。
そんな風に「暑いから上着を脱ぐ」くらいライトな感覚で捉えるようにします。
そうすれば善悪の観念が持ち込まれることはありません。

「手放さなければならない」のではなく、「手放したら楽になる」という考え方です。

そして、暑いからといって必ずしも上着を脱がねばならないということはないように、苦しいからといって楽にならなければならないということも全くありません。

「楽にならなければならない」と思った時点で、「苦は悪だ」という観念が生まれますから、先述と同じ攻防が始まってしまいます。

「楽にならなければならない」のではなく、「楽を選択する」。
楽になりたいと思うのなら、力まずカジュアルに選べばよいのです。

まとめると、「手放しても執着してもよい→手放したら楽になる。しかし楽でも苦でもよい→楽のほうがいいな→楽を選択する」ということになります。

このようにして、自我のジャッジができるだけ介入しない状態を自分の内側に作っていくと、問題と感じている部分のみならず、人生全体の苦痛が否が応でも減少していくはずです。