カードのメッセージに従っているのに、効果や変化が感じられないのはなぜ?②【解釈が間違っているから】
② 解釈が間違っている(この記事)
③ 言われたとおりにできていない
④ 行動が不足している
⑤ 行動の順番が適切でない
➅ 潜在意識に阻害するものがある
⑦ 時期がきていない
⑧ メッセージが方便になっている
解釈が間違っている
初めのうちは、ガイドブックに書かれている意味から逸脱・飛躍して読み取るのは難しいものです。
慣れても、オラクルカードはリーディングの自由度が高いため、読み手の感覚によって解釈が大きく変わってきます。
☆考えられる解決法☆
カード本来の意味に固執しないで、直感を優先するのがポイントです。
ただし、インスピレーションとイマジネーションが、感覚的に区別できていることが条件となります。
絵柄に注目して読んでいる場合は特にですが、直感で読んでいるつもりで、その実、単なる想像や思い込みによる解釈になっていることもあるので注意が必要です。
複数枚のカードをもってして、初めて十分な答えになりうる場合があります。
引いたカードの枚数が不足していると、解釈も不十分、不完全なものにならざるを得ません。
(たった1枚のカードでも、必要な情報をすべて引き出せる能力があるのなら話は別ですが。)
☆考えられる解決法☆
もちろんワンオラクルでも完全に腑に落ちたならそれでOKだと思います。
ですが、1枚追加しただけで、解釈が正反対になることも少なくありません。
私があれこれ試したところでは、一つの質問につき3枚引くという方法が、今のところベストであるように思います。
スプレッド形式にしなくても、自動的に「過去→現在→未来」「Aという原因をBで解消することによってCという結果がもたらされる」「A・B・C全部同じ趣旨(=回答の強調)」などと答えが出てくるので、必要なメッセージはほとんど読み取れる感じです。
読み切れない場合は、補足カードを引きます。
インパクトのあるカードや自分のお気に入りのカードが出てくると、質問内容(スプレッドなら各ポジションが表している内容)を忘れ、カードの印象や意味そのままに読んでしまうことがあります。
しかし、現代文の読解問題と同じく、問いと対応していなければ適切な答えとはいえません。
☆考えられる解決法☆
「どうしたらいいですか?」と「どうなりますか?」では、質問のベクトルが全く異なりますが、「あの人と付き合うにはどうしたらいいですか?」と問いかけて、ラブなカードが出たのを目にした途端舞い上がって、「すでに心の中では両想い」「付き合える」と判断してしまうようなことがあるかもしれません。
しかし、何についてリーディングしているのかを都度確認するように心がければ、脱線しかけても本道に戻ることができます。
今ちょうど手元に「グッドタロットオラクルカード」がありますので、これを例にして考えてみましょう。
このデッキには、タロットの「恋人」をベースにした「Love」というカードがあります。
意味は「ワンネス」です。
「どうしたらいいか」という質問に対応させて素直に読むなら、「ワンネスの意識をもつこと、その意識に至ること」という答えになります。
逆に言えば、そうならないうちは付き合えない、つまり「付き合う」という結果を手に入れるのは容易ではないと解釈できます。
もっとも、「どうしたらいいか」という問いに対して、「こうなる」と結果が出てくることもなくはないので、このリーディングは絶対のものではありません。
ただ、その場合は、直感的に「結果を表している」とわかるでしょう。
そうでないなら、自我の感覚に引きずられて読み違えていることになります。
質問を置き去りにする癖がある方は、プロのタロッティストのリーディングを参考にして、読み方を勉強するとよいかもしれません。
「過去―現在―未来」「障害―アドバイス―結果」などのスプレッドを使用する場合、因果関係をきちんと押さえていないと、正しくリーディングできません。
☆考えられる解決法☆
因果関係を含んだスプレッドを使用しているときは、文脈が生じます。
これが整合しているかどうかを確認することも大切です。
不整合の場合は、リーディングか引いたカードが間違っています。
たとえば、現状―アドバイス―アドバイスに従った結果の三つの観点でカードを引いた場合について考えてみましょう。
人の現状というのは、ある面では恵まれていても、別の面では不遇であったりと複雑なものです。
そのさまざまある現状のうち、現状は「質問に関する現状」として読みます。
そこに基点としながら、アドバイスを解釈し、アドバイスに従った結果が質問から逸脱せず、かつポジティブになっているのが自然な文脈です。
試しにここで「アンサー・イズ・シンプル・オラクルカード」でリーディングしてみます。
質問者は、「夫との不仲を解決したい」と考えているとしましょう。
《引いたカード》
現状
Be Patient(忍耐強くなりましょう)
アドバイス
Accept Love(愛を受け入れましょう)、See the Light(すべての人に光を見つけましょう)
アドバイスに従った結果
Thank God(神に感謝しましょう)
※( )内は日本語訳版に書かれている訳です。
※キーワードのリンクをクリックすると絵柄を確認できます。
捏造したかのように美しく自然な文脈で並びました。
(架空のリーディングなのに、カードがやる気満々で、アドバイスは2枚もジャンプさせてきたのですが、これを読まれているどなたかへのメッセージなのでしょうか。)
《リーディング例》
現状は、膠着している状態、忍耐している状態です。
後ろで待っている人を夫と見るなら、むしろ彼のほうが辛抱しているかもしれません。
アドバイスは、愛の受け渡しを行いながら、お互いの中に光を見ていくことと解釈できます。
こういうカードが出てくるのは、二人とも愛はまだ冷めていないという証拠です。
昔のように相手を思いやる心で接すること、見過ごしてしまっている夫からの愛に意識を向けることがカギになるでしょう。
アドバイスに従った結果として、神に感謝したくなるような状況に好転するようです。
という具合に、物語を作るがごとく読んでいきます。
では、現状とアドバイスに従った結果が逆に出た場合はどうでしょうか。
《引いたカード》
現状
Thank God(神に感謝しましょう)
アドバイス
Accept Love(愛を受け入れましょう)、See the Light(すべての人に光を見つけましょう)
アドバイスに従った結果
Be Patient(忍耐強くなりましょう)
先程とは反対に、現状がポジティブで結果がネガティブになってしまい、一見文脈が破綻しているように感じられます。
《リーディング例》
現状は、神仏など見えない存在にばかり感謝を捧げていて、夫に対する感謝は不足している状態です。
アドバイスに従った結果は、変化には長い時間を要するか、自身が期待しているよりは時間がかかりそうです。
結果に具体性がないので、追加でカードを引いてみましょう。
「Create(新しいものを創造しましょう)」が出ました。
仕事や趣味など没頭できる何かを見つけ、夫に対して以前ほど注意が向かなくなり、結果として精神的ストレスが減るという読み方が可能です。
そうすると、アドバイスは実行しなくてもいいのではないかという考えも浮かびますが、そのプロセスの中で得られる安心感が、仕事や趣味へ気兼ねなく没頭できる環境を作っていくと解釈できますから、アドバイスの実行もやはり必要といえます。
このように因果関係を意識し、自然な形で整合性を見出しながら読んでいくことは、リーディングミスを減らすコツの一つです。
頑なにガイドブックを参考にしない、外国語がわからないという理由でキーワードすら無視し、絵柄だけで無理やりリーディングするとき、よほど直感に優れているのでなければ、当然読み違えることはあるでしょう。
☆考えられる解決法☆
直感的に必要ないと感じた場合以外は、ガイドブックや原語を参考にするのは、カード作成者への礼儀でもあろうかと思います。
(「ネイティブスピリットオラクルカード」のように、自分の直感を優先し、どうしても解釈できないときはガイドブックを参考にしてくださいと書いてあるものはこの限りではありませんが、それとてガイドブックを読まなければわからない情報です。)
「ガイドブックは一切読まない」「外国語だからわからない(訳す気はない)」というスタンスは、尊大で怠慢な自我によるものです。
そういう態度で行うリーディングが、果たしてオラクル(神託)といえるのかどうか…。
ガイドブックは伊達に付属しているわけではないし、ましてや原語は作者の意図、カードのエッセンスを知るために不可欠のものです。
それでも絵柄のみで読むという姿勢を貫くのなら、直感を磨きぬくしかないでしょう。
他者にリーディングを依頼した場合も、カードの引き間違いや解釈ミスは起こり得ます。
☆考えられる解決法☆
誰かに依頼する際は、世間の評判より、自分の感性や求める霊的レベルにフィットすることを重視したほうがよいと思います。
誰かにとってしっくりくるカードリーダーでも、自分も同じとは限りません。
リーディングの感想よりも、サンプルに注目してみましょう。
依頼の前に、カードリーダーの思想や霊性などを把握しておくことこと、使用カードデッキが、自分の求める回答のジャンルに通じているかどうかを確認することも大切です。
これはと思うリーダーを見つけられないときは、自分でリーディングを行うか、別種のリーダーやヒーラーなどを探す方法もあります。
自我は自分の思い込み(信念)を強調してくれるメッセージを好み、そこにばかり注視して、ますます思い込みを強化する傾向があります。
他者にリーディングしてもらったとき、メッセージをそのように受け取ってしまうと、誤解が生じることがあるでしょう。
また、読解力や知識の不足によって、趣旨を正しく理解できない場合もあるかと思います。
☆考えられる解決法☆
メッセージ(鑑定結果)をもらったら、何度も丁寧に、落ち着いて読み返すことで誤解を最小限に防ぐことができます。
言語より波動で受け取るほうが得意なら、超感覚で読んでみるとよいでしょう。
時間を空けて読み直してみることも効果的です。
誤解に気づきやすくなるだけでなく、理解を深められるという利点もあります。
いずれにしても、そのとき自分の内側の動きをつぶさに観察することが大変重要です。
【参考記事】本当に必要なメッセージを上手に受け取るためのポイント
草稿は300字しかなかったのに、こんなに膨れ上がってしまいました。
② 解釈が間違っている(この記事)
③ 言われたとおりにできていない
④ 行動が不足している
⑤ 行動の順番が適切でない
➅ 潜在意識に阻害するものがある
⑦ 時期がきていない
⑧ メッセージが方便になっている